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「冬の真ん中」
CUBBYHOL/神宮前
photo : keisuke yamashita
私は、何か捉えきれないものを探して、移動をしながらモノを拾っています。
移動をしているとき、 少しぼやけて、 光と流れだけが見えるときがありました。
どうしてだろうと思いましたが、 何度も繰り返すにつれてその風景に自分の記憶を重ねていることに気がつきました。
多分、記憶や感覚を手がかりに、場所との接点を探しているのだと思います。
本展示は、海や空き家で拾った古材や、 何度も使った木材を使って制作しました。
それらのものが形を変えてここにあることは、今、自分がここにいることに似ています。
流れや形は絶えず変わっていくけれど、ここに展示として点を打つこと。
少しずつ自分の見えているものを知ることができればいいなと思っています。
パトリック・ライアンさんからアドバイスをいただきながら、初めて東京で個展をしました。
様々な場所に行った体が東京の真ん中にあることを意識して、拾った石膏、拾ったものでつくった什器、廃材でつくった家のようなものを用いて、インスタレーションを制作しました。
移動中、好きな場所を見つけると、立ち止まって珈琲を淹れるので、展示期間は温かい珈琲を出していました。
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